vapor [véipər] 語源はラテン語。
ラテン語からはスペイン語、フランス語、イタリア語などが生まれましたよね。
語尾にーor がついているのですぐ浮かんだのが
reservior [US] rézərvwɑ̀r | rézəvwɑ̀r | [UK] rézəvwɑ̀ 語源はフランス語。貯水池という意味ですが、意味とのギャップを感じるcoolな発音にいたく気に入ったのです。
フランス語には英単語と同じ綴りや似た綴りの単語がたくさんありますよね。スペイン語も同じく。発音はどちらも違いますが。
なぜ英語はゲルマン語系の言語なのに、フランス語やラテン語由来の語彙をこんなにたくさん含んでいるのでしょうか? (下記に関連記事あり、楽しいですよ♬)
などと思いつつ、
今回のVOA、気候変動問題です!!
コストと環境維持、天秤にかけることではありません。マネーゲームにどっぷり使っている国、企業の英知が試される時。
世界が気候目標を達成するためにどのような技術が必要か?
Which Technologies Could Help the World Reach its Climate Goals?
November 07, 2021
スコットランドのグラスゴーでは、国連気候変動会議(COP26)が開催されています。世界の指導者、気候専門家、活動家が集まり、広範囲に及ぶ気候変動の影響に対抗するための新たな行動計画を取り決めようとしています。
今後、世界が温暖化対策の目標を達成するためには、テクノロジーが大きな役割を果たすことになるでしょう。ここでは、テクノロジーを利用したソリューションの可能性について詳しくご紹介します。
核融合は、太陽を燃やすプロセスです。しかし、専門家の中には、核融合が家庭の電力源になるかもしれないと言う人もいます。
核融合は、2つの原子の原子核が高熱にさらされることで起こります。その結果、より大きな原子が新たに生成され、大量のエネルギーを得ることができます。
問題は、このプロセス自体が大量のエネルギーを必要とすることです。この技術の開発者は、必要以上のエネルギーを放出する核融合反応をまだ行っていない。また、核融合を利用して発電所を運営するには、発生する熱を経済的に抑える必要がある。
しかし、イギリスのオックスフォード大学やアメリカのマサチューセッツ工科大学などの科学者たちは、前進していると言っています。イギリス政府は、2040年までに実用的な発電モデルを確立できると考えています。
先進的な原子力
先進的な原子力発電所は、現在の巨大な原子炉よりも小さくなります。専門家によると、地方での使用が可能で、太陽が沈んだり、風がなくなったりしたときに、風力や太陽光発電の代わりになると言われています。
しかし、先進的な原子炉の建設は難しく、コストもかかります。また、より高密度の廃棄物が発生すると批判されています。また、現在の原子炉で使用されている燃料よりもはるかに濃縮されたウランを使用することになルのです。そのため、兵器の材料を求める過激派にとっては、新型原子炉が魅力的に映るかもしれません。
米国では、ビル・ゲイツ氏が、10億ドル程度で先進的な原子力技術を用いた原子炉を建設することを目指しているという。彼の計画では、2030年代までに多くの先進的な原子力発電所を稼働させることになっています。また、中国、ロシア、日本もこの技術に取り組んでいます。
炭素回収
先月、スイスの企業がアイスランドで世界最大の炭素回収プラントを立ち上げたと発表しました。これは、空気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収し、そのガスを地下に入れるシステムです。
現在、世界で15の空気直接回収プラントが稼働しています。国際エネルギー機関(IEA)の推計によると、年間9,000トン以上のCO2を回収しています。
現在、CO2回収のコストは高く、1トンのCO2を回収するのに600ドル程度かかると言われています。しかし、支持者たちは、技術が進歩すればコストは下がると言っています。
また、アメリカや他の国の企業に対する税制優遇措置も、この技術を後押しするとしています。しかし、環境保護団体のシエラクラブをはじめとする批判者たちは、多額のクレジットを提供することで、かえって化石燃料を燃やし続ける工場を増やすことになると指摘しています。
水素
水素は、天然ガスと混合することで、よりクリーンな燃焼燃料となります。これは、燃料電池自動車の動力源となります。その場合、環境にやさしい水蒸気を放出することができます。
いわゆるクリーンな水素は、風力や太陽光などのエネルギーを利用して作ることができます。しかし、これらの方法は、化石燃料を使って作る「灰色の水素」よりもコストが高いのです。
また、”ブルー・ハイドロゲン”と呼ばれる水素は、炭素を回収する天然ガスプラントで製造することができます。しかし、この方法ではメタンガスが発生する可能性があり、水素のクリーン度は天然ガスと変わらないという意見もあります。
世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは、50億ドルを投じてクリーンな水素を製造する工場の建設を計画しています。
地熱発電所は、地表のはるか下にある370℃もの熱を取り込みます。その熱で蒸気を発生させ、タービンを回して電気を作ります。
地熱発電は、アメリカ、インドネシア、フィリピン、ケニアなどが世界のトップレベルにあります。しかし、この技術が化石燃料に代わる主要なエネルギー源となるためには、大幅な拡大が必要です。
専門家によると、米国には現在の電力需要の10%を地熱発電でまかなう能力があると言われています。しかし、この技術を構築するためのスタートアップ・コストが高いため、これまで大規模な投資ができませんでした。そのため、これまで大きな投資はできませんでした。日本やシンガポールなど、化石燃料資源に乏しい国は、地熱発電の開発を目指しています。
Which Technologies Could Help the World Reach its Climate Goals?
November 07, 2021
The United Nations Climate Change Conference, known as COP26, is continuing in Glasgow, Scotland. World leaders, climate experts and activists have gathered in an effort to negotiate new action plans to fight the widespread effects of climate change.
Technology is likely to play a big part in helping the world reach its climate goals in the future. Here is a closer look at some possible technology-based solutions.
Fusion
Fusion is the process that fires the sun. But some experts say it could someday power our homes.
Fusion happens when the nuclei of two atoms are subjected to extreme heat. This leads to the formation of a new larger atom and large amounts of energy.
One problem is that the process itself requires a large amount of energy. Developers of the technology have not yet performed a fusion reaction that releases more energy than it requires. In addition, running an electric power plant off of fusion would require the resulting heat to be contained in an economical way.
Still, scientists at Britain’s Oxford University, America’s Massachusetts Institute of Technology and other places say they are making progress. The British government believes a working model for producing electricity can be in place by the year 2040.
Advanced Nuclear
Advanced nuclear plants would be smaller than today's massive nuclear reactors. Experts say they could be used in rural areas and could take over for wind and solar power when the sun goes down or the wind dies.
But advanced nuclear reactors are difficult and costly to build. Critics say they would also create more dense waste. And they would run on uranium, which is far more enriched than fuel used in today's reactors. That could make some advanced reactors more appealing to militants seeking materials to make weapons.
In the United States, Bill Gates has said he aims to build a reactor that uses advanced nuclear technology for about $1 billion. His plans call for many advanced nuclear plants to be operational by the 2030s. China, Russia and Japan are also working on the technology.
Carbon Capture
Last month, a Swiss company announced it had launched the world’s largest carbon capturing plant in Iceland. The system captures carbon dioxide (CO2) directly from the air and puts the gas underground.
Currently, there are 15 direct air capture plants operating worldwide. The International Energy Agency (IEA) estimates the plants capture more than 9,000 metric tons of CO2 per year. While that might sound like a lot, it is about equal to the amount produced by about 2,000 cars over the same period.
Carbon capturing costs are currently high -- in the range of $600 per metric ton of CO2 captured. But supporters say those costs will fall as the technology improves.
Supporters also say tax breaks for businesses in the U.S. and other countries could help the technology. But critics, including the environmental group Sierra Club, say offering large credits could actually lead to more plants continuing to burn fossil fuels.
Hydrogen
Hydrogen can be mixed with natural gas to make a cleaner-burning fuel. This could power a fuel cell vehicle. Such a vehicle would release environmentally friendly water vapors.
So-called clean hydrogen can be produced using energy methods such as wind and solar. But those methods are more costly than "grey hydrogen," which is made with fossil fuels.
Another possibility, known as “blue hydrogen,” can be made in natural gas plants that capture carbon. But some scientists say that process can release methane gas, which would make hydrogen no cleaner than natural gas itself.
Saudi Arabia, the world's largest oil exporter, is planning to build a $5-billion plant to produce clean hydrogen.
Geothermal
Geothermal power plants capture heat up to 370 degrees Celsius far below the Earth's surface. The heat creates steam that can turn turbines to produce electricity.
The United States, Indonesia, the Philippines and Kenya lead the world in geothermal electricity production. But the technology would need to greatly expand to become a major alternative to fossil fuels.
Experts estimate the U.S. has the capacity to produce 10 percent of the country's current power demand through geothermal power. But startup costs to build the technology are high. This has prevented major investments so far. Countries lacking in fossil fuel resources, including Japan and Singapore, are seeking to develop geothermal power.
Words in This Story
advanced – adj. having progressed or developed to a late stage
enrich – v. to improve the quality of purity of something such as a substance
fossil fuel – n. fuels such as coal, oil, or natural gas formed in the earth from dead plants or animals
vapor – n. a substance in a gaseous state as opposed to a liquid or solid
methane – n. a gas that has no color or smell that is used for cooking and heating
turbine – n. a large machine that produces power by using gas, steam, etc. to turn a wheel
alternative – n. one of two or more things that you can choose between
capacity – n. the largest amount or number that can be held or contained
英語とフランス語
dictionary.sanseido-publ.co.jp
英語の語彙の6割ちかくはフランス語もしくはラテン語からの借用語。
フランス語は、西ローマ帝国領内で話されていたラテン語が変化したもの。
英語はゲルマン語派の言語で、ドイツ語や北欧のスカンジナヴィア言語(デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語)、そしてオランダ語に近い言語。
インド=ヨーロッパ(印欧)語族の言語系統樹からすると英語とフランス語は同じ印欧語族に含まれるとはいっても、かなり遠い親戚。
(上記サイトより抜粋引用)
では、なぜ英語の語彙の6割ちかくはフランス語もしくはラテン語なのか?
それには中世の仏英間の歴史が関わっているそうです。
1066年、ノルマンディ公ウィリアム William, Duke of Normandy(1027/28-1087)がイギリス王に即位して、ノルマン朝を創始。ウィリアム王の生まれも育ちも北フランスのノルマンディ。だから彼が話していた言語は、フランス語。
支配者の王侯貴族や教会の高位聖職者たちはフランス語を話し、イギリスの住民のほとんどは英語を話していたそうです。
ノルマン朝を引き継いだプランタジネット朝の最初の王、ヘンリー2世 Henry II (1133-1189)フランスのル・マン生まれ、当然フランス語。
プランタジネット朝の最後の王、リチャード2世(1367-1400)まで歴代イギリス王の母語はフランス語。
1066年から15世紀頃までに約1万語のフランス語の語彙が中英語に取り入れられ、そのうち7500語が現代英語に伝わっているとのこと。
イギリスがフランス語から離れてしまった決定的要因は、フランスの王位継承権を巡って英仏の王が争った百年戦争(1337-1453)。
この戦争でイギリスは最終的に大陸における領土のほとんどを失ってしまい、フランスとの関係が途切れてしまいました。
もしジャンヌ・ダルク Jeanne d’Arc(1412/13-1431)が出てこなかったら、イギリス王がフランス王を打ち負かして、フランス語は英仏両国の公用語になっていたかも。
(上記サイトより引用抜粋)
面白いですね〜。言語って。歴史って♬
ラテン語
フランス語、イタィア語、スペイン語などのルーツがラテン語です。
ラテン語は印度ヨローッパ語族のイタリック語派の一つ。全ての言語は印度ヨローッパ語族。
もとはイタリア半島のラテン人の言語であったものがローマ帝国の拡大に伴って地中海全域に広がりました。古代ローマ帝国で公用語だった言語ですね。中世以降はキリスト教教会に付属する学校での学問であった神学の用語となっていました。聖書は4世紀にヒエロニムスによってギリシア語からラテン語に翻訳されています。
以後、中世ヨーロッパでは知識人は学術用語としてラテン語を学んだため、いわば国際共通語としてキリスト教世界で通用したのです。ラテン語が俗語化した言語が、ロマンス語系といわれるフランス語、イタリア語、スペイン語などです。実社会では次第に使われなくなって衰えましたが、カール大帝のときのカロリング=ルネサンスではその復興が図られました。また、そのころから学問研究の場として成長し始めた中世の大学でも講義はラテン語で行われていました。また13世紀のイギリスのマグナ=カルタなどはラテン語で書かれており、法律や外交文書もそれが用いられていました。しかし文学の世界では次第に口語文学が作られるようになり、ルネサンスの始まりを示すダンテの『神曲』が、トスカナ語で書かれたことが、ラテン語の後退の第一歩となったそうです。
そして、現在ではローマ=カトリック教会の総本山である、バチカン市国でしか使われていないそうです。
(下記リンク参照にて抜粋引用)
https://www.y-history.net/appendix/wh0604-015.html
👇中世ヨーロッパの言語社会の全体の流れを鮮やかに描き出していて面白いです!
出典:Amazon
英語のルーツ、ゲルマン語
(英語の歴史―英語の起源ゲルマン語1 より上図抜粋)
ゲルマン語とはゲルマン民族が話していた言語で、
そのルーツは、印度ヨーッパ語族でケルト語やラテン語と同じなのです。
そして、英語のルーツがこのゲルマン語。
ゲルマン民族の大移動
最盛期のローマ帝国は、現在のエジプト・シリア・トルコあたりから南イギリスまでの領土を保持していたようです(紀元後2世紀)。中央ヨーロッパから、ローマ帝国、つまりはラテン人に追われてブリテン諸島に渡ったのがケルト人。それ故、イギリスとアイルランドには今でもケルト文化がのこっているのですね。
大帝国のローマ帝国にも、4世紀になると陰りが見えはじめると、バルト海周辺、現在でいうデンマークや北ドイツなどに暮らしていましたゲルマン人が、人口増により住む場所や食料求め、南へと移動しはじめます。
彼らはローマ帝国の領土に次々と王国を建てていきます。ゲルマン人の一部族であるフランク人は現在のイタリア、フランス、ドイツの原型となる国を建国します。476年西ローマ帝国がゲルマン人に滅ぼされヨーロッパ大陸の覇権がゲルマン人に移りました。ブリテン島へもアングロ・サクソン人というゲルマン人の一部族がやってきて、449年国を建てました。それ以来イギリスはゲルマン系の国家。なので、イギリス市民の言語はそのときから現在まで、「ゲルマン系」の言語である英語ということになりますね。
これで一連の文脈が繋がったように思います。(個人的見解)ハァ〜。
言語は印度ヨーロッパ語族へ通じる
この語族の言語は世界に広く分布していて、現在、それらを話す人たちはなんと30億人に達する。