我思う故に我あり

日常で感じたこと、考えたことを綴ります。

第三の性論争 ”iel"

 Female  /Male /Non-binary そんな記載欄があるのですね。

認識不足!!新しいヴォキャブラリー増やさなくては!!

今回もVOAで英語を学び、世界を学びましょう!!

Let's get started!!

 

 

 

新しい代名詞がフランス社会で議論を巻き起こす(和訳)

 

New Pronoun Causes Debate in French Society

learningenglish.voanews.com
フランスの代表的な辞書のひとつであるLe Robert社は、先日、オンラインの単語リストに新しい代名詞を追加したと発表しました。
辞書の研究者が、ここ数ヶ月の間にこの代名詞の使用が増えていることに気づいたのです。
その代名詞とは、"iel "です。この代名詞は、自分自身を男性とも女性とも認識していないノン・バイナリー(非二元論)の人々に使用することができます。
英語では数年前から、自分を男性とも女性とも思わない人たちの間で”they”が使われています。米国副大統領のカマラ・ハリスをはじめとする著名人は、ツイッターや電子メール、文書などに自分の代名詞を記しています。これにより、読者にどの代名詞を使うかを示しています。
Le Robert社のこの動きは、言語のルールが非常に重要な国で議論を巻き起こしました。また、フランスの報道機関やソーシャルメディアでも議論を巻き起こし、複数の政治家がこの言葉を問題視しています。
フランス政府はこのアイデアに反対しています。教育省は、学校での言語教育にこのような変更を加えようとするそれ以前の試みに抵抗しました。
ジャン・ミッシェル・ブランカー教育大臣は、inclusive writingインクルーシブ・ライティングと呼ばれるものを教えることを支持していません。それは、"iel "のような新しい種類の代名詞を使った文章です。
彼は最近、ツイッターで「Inclusive Writingはフランス語の未来ではない」と書きました。
また、フランソワ・ジョリヴェ議員がル・ロベールの動きに抗議することを支持するとも述べています。
ジョリヴェ氏は、アカデミー・フランセーズに宛てた手紙の中で、”iel, ielle, iels, ielles”という言葉の使用は、より多くの人々を”目覚めたイデオロギー”の受け入れに導き、フランスの価値観を破壊することになると書いています。
さらにジョリヴェ氏は、この辞書の行為は「私たちの共通言語を損ない...ユーザーを団結させるのではなく、分裂させるものだ」と付け加えました。
Le Robert社のディレクターチャールズ・ビンベネ氏は、辞書には異なる考えを表現する多くの言葉が含まれていると述べています。しかし、辞書自体は必ずしもこれらの考えを支持するものではありません。”iel "という言葉はますます使われるようになってきているので、この言葉を辞書に載せることは有用です。
さらにビンベネ氏は、「Robert社の使命は、多様なフランス語が進化していく様子を観察し、それを報告することです。世界を語る言葉を定義することは、世界をよりよく理解することにつながります。」と付け加えています。



 
 
 
 

 

 
New Pronoun Causes Debate in French Society

November 27, 2021

 

Le Robert, one of France's leading dictionaries, said recently that it added a new pronoun to its online list of words.

The publication’s researchers noticed growing usage of the pronoun in recent months.

The pronoun is "iel.” It can be used with non-binary people - people who do not identify themselves as male or female.

In English, "they" has been in use for several years by people who do not identify themselves as male or female. Some well-known people – including U.S. Vice President Kamala Harris – put their pronoun on Twitter, in emails and on documents. This shows readers which pronoun to use with them.

The move by Le Robert created debate in a country where the rules of language are very important. It also has created debate in the French press and on social media, with several politicians taking issue with the term.

The French government is against the idea. The Education Ministry resisted earlier attempts to make such changes in language teaching at schools.

Education Minister Jean-Michel Blanquer does not support teaching what is called inclusive writing. That is writing that uses new kinds of pronouns such as “iel.”

"Inclusive writing is not the future of the French language," Blanquer wrote on Twitter recently.

He added that he supported parliament member Francois Jolivet's protest against Le Robert's move.

In a letter to the Academie Francaise, Jolivet wrote that the use of the words "iel, ielle, iels and ielles" would lead more people to accept the "woke ideology," which would destroy French values.

Jolivet added that the dictionary’s action “undermines our common language...and divides users rather than uniting them.”

Le Robert director Charles Bimbenet said dictionaries include many words that express different ideas. But the dictionaries themselves do not necessarily support these ideas. Since the word "iel" is used more and more, it is useful to include the term in the dictionary.

Bimbenet added, "The Robert's mission is to observe the evolution of a diverse French language as it evolves and to report on it. Defining the words that speak of the world is to help understand it better.”

 

 

 

Words in This Story

dictionary –n. a book that contains words listed in alphabetical order and that gives information about the words' meanings, forms and how to say them

woke – adj. paying attention to perceived injustice or racism in society

undermine – v. to make (someone or something) weaker or less effective usually in a secret or gradual way

evolution –n. a process of slow change and development

diverse –adj. made up of people or things that are different from each other

 

 

 

第三の性「ノンバイナリー」とは?

eleminist.com 上記URLより以下抜粋

男女の枠にとらわれない ノンバイナリーとは?

ノンバイナリーとは、自分の性認識に男性か女性かという枠組みをあてはめようとしない考え方を指す。バイナリー(binary)とは二つの要素で構成されているものを指す言葉で、ジェンダーバイナリー(gender binary)に由来する。ジェンダーバイナリーは、性別を男性か女性の二択のみの生物的性で分類する考え方のことであるのに対して、ノンバイナリーとは男女二元論にとらわれない考え方と言ってよいだろう。  

ノンバイナリーをめぐる環境・法制度

米国・カリフォルニア州では、2019年1月、運転免許証や身分証明書などで、ノンバイナリーを自分の性別として選択できる法律が施行された.この法律により、性別欄にはこれまでの男・女に加えてノンバイナリーと記載できるようになった。2021年6月末時点で、ノンバイナリーが選択できるの米国の州は20にのぼる.さらに2021年6月、アメリ国務省アメリカ市民の出生報告書とパスポートの性別欄に、従来の「男・女」以外の選択肢を設ける方針を発表。システムや技術面の変更にはまだ時間がかかるが、近い将来、ノンバイナリーを選択できるようになる。現在、出生証明書やパスポートなどで法的にノンバイナリーを選べる国はインド、ネパール、パキスタン、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、オーストリア、アルゼンチン、マルタ。ノンバイナリーの敬称は、Ms.やMr.ではなく「Mx.(ミクス)」や「X」が使われる。また、ノンバイナリーの概念は人称代名詞にも影響を与えた。英語のノンバイナリーの人称代名詞は「they」。そのことは、アメリカでもっとも信頼されている辞書のひとつ『メリアム・ウェブスター辞典』にも書かれている。

ノンバイナリーと社会

ノンバイナリーをカミングアウトしている有名人の一人、ノア・カルロス(Noah Caros)さん。2018年にモデルになった2年間でアレキサンダーワン(AlexanderWang)やコーチ(coach)、ヴィヴィアン・ウエストウッド(VivienneWestwood)などのランウェイを歩くトップモデルとなった。ノアさんのジェンダーを超えた世界観は、多くの人々をひきつけている。実はノンバイナリーの概念そのものは新しいものではない。ナバホ族などのネイティブアメリカンニュージーランドマオリ族、オーストラリアの先住民には、昔からノンバイナリーが社会で認められていた。なお、リベラルな風土のカナダではノンバイナリーのバービー人形が販売されている.

また「男性」「女性」といった従来の性別にとらわれず、「男性名詞」「女性名詞」を廃止するるほか、性別を限定しないジェンダーニュートラルトイレを設置するなど、世界で性やジェンダーにしばられない考え方が進んでいる。

 

 

 

メーン州オレゴン州が、出生証明書の性別欄にノンバイナリーと記載することを認める

 

 

2020/7月14日は、国際ノンバイナリーデーでした。

ドイツのように出生証明書の性別欄に「第三の性」を記載することを認める国も増えてきました。昨年の”World of the year"には性別を問わない代名詞「they」が選ばれました。

 

メーン州が、出生証明書の性別欄を男性でも女性でもなくノンバイナリーと書くことを認めました(運転免許証とIDカードについては2018年から認められていました)。

18歳以上の人は自分の意志で変更できますし、18歳未満の場合は親がノンバイナリーと書くことができます。

オレゴン州でも同様に、出生証明書の性別欄にノンバイナリーと記載することを認めるよう、控訴裁が判決を言い渡しました。昨年の地裁の判決を覆したかたちです。控訴裁は「新しい性別の指定は、請願者のジェンダーアイデンティティを確証しなければならない。それは男性、女性、ノンバイナリーだ」と述べました。医師の診断も必要としないそうです。

アメリカでは2017年6月にワシントンD.C.が全米で初めて、運転免許証の性別欄にジェンダーニュートラルと記載できるようにする権利を認めました。

2019年1月1日からはニューヨーク市で、出生証明書に第三の性を記載することが認められました。現在では、このようなノンバイナリーの権利を認めている州は、全米で約20州に及んでいます

 

 上記、以下参照

 The largest study of trans and non-binary youth reveals more than half have seriously contemplated death by suicide(PinkNews)

https://www.pinknews.co.uk/2020/07/15/non-binary-trans-lgbt-youth-suicide-trevor-project-mental-health-self-harm-survey/

 

Maine Adds 'Nonbinary' Gender Marker on Birth Certificates(Advocate)

https://www.advocate.com/transgender/2020/7/15/maine-adds-nonbinary-gender-marker-birth-certificates

 

Non-binary people gain legal recognition and birth certificate rights in historic Oregon ruling(PinkNews)

https://www.pinknews.co.uk/2020/07/10/oregon-non-binary-legal-recognition-birth-certificate-jones-hollister-gender/