長きにわたる紛争、悪天候、それらから来る病気、貧困。。。
世界にはまだまだそのような状況が続いている地域があるのですね。
コロナで深く傷ついた世界、なお支援を必要とする人々、我が身だけでも生活するのがやっとという多くの人々、15億ドルの支援要請に応えるにはどうしたらいいのでしょうか。
数百万人のソマリア人が救命支援を必要としている(和訳)
Millions of Somalis Need Lifesaving Assistance
December 26, 2021
国連は、2022年にソマリアの人口の半分、約770万人が人道的支援と保護を必要とすると推定しています。
国連は、最もリスクが高いと考えられる550万人を支援するために、15億ドルの拠出を要請しています。
長年にわたる紛争、悪天候、病気、貧困の拡大が、ソマリアの人々の生活をひどく害しています。多くの人が深刻な飢餓に直面しています。3年連続の降雨不足で飢饉に直面しています。
アダム・アブデルムーラ氏は、ソマリア担当の国連人道調整官です。彼によると、国土の80%が干ばつの影響を受けているそうです。
VOAの取材によると、16万9000人が水や食料、家畜のための土地を求めて家を離れているといいます。
「私が田舎を訪れたとき、多くの動物の死骸を見ました。」「私が会った人々...そして年配の人々は、1970年代と80年代以来、このレベルの干ばつを見たことがないと言っていました。」と彼は話しています。
アブデルモウラ氏は、ソマリアは、世界の他の地域、特にエチオピア北部のティグライ地域とアフガニスタンでの危機の拡大のため見落とされていたと述べています。
国際社会がソマリアを見過ごすのは大きな間違いだ、と彼は言います。
アブデルムーラ氏は、1990年代、ソマリアは同じような大量移住、飢餓、飢饉に直面したと述べています。また、当時は過激派組織アル・シャバブの台頭、政情不安、違法取引の蔓延などがあったことも指摘しています。
最近の推定では、干ばつにより今後6カ月で最大140万人のソマリア人が家を離れる可能性があるといいます。この数字は、紛争や自然災害によってすでに避難している約300万人に加わります。
アブデルムーラ氏によると、2022年には少なくとも120万人の5歳未満の子どもたちが深刻な栄養不良に陥る可能性があるとのことです。また、約30万人の子どもたちが緊急の支援なしに死亡する危険性があると警告しています。