新しい3つの素粒子を発見!!!
LHCにより2012 年にヒッグス粒子が発見され,これが翌2013年のノーベル物理学賞受賞は記憶に新しい所です。
一方、世界で初めて”宇宙ニュートリノ”の観測に成功した世界に誇る施設「カミオカンデ」が日本にあります。実験を主導した小柴昌俊さんは、2002年のノーベル物理学賞を受賞しました。
また、2代目の「スーパーカミオカンデ」は、”ニュートリノ振動”と呼ばれる現象を初めて観測したことで、ニュートリノには質量があることを示し、2015年に梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞しています。
※カミオカンデ施設は、岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱山の地下 1000mに設置されており、世界最大の水チェレ ンコフ宇宙素粒子観測装置です。
“物理学者の夢”!!
VOAで英語を学びましょう!!
(内容は解読不能ですが、、、物理学興味ありです。)
科学者たちが3つの新しい素粒子を発見(和訳)
Scientists Discover 3New Subatomic Particles
July 08,2022
ジュネーブ近郊の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で働く科学者たちが、これまで見たこともない3つの粒子を発見しました。
LHCを建設した欧州原子核研究機構CERNがこのほど、この発見を発表しました。
CERNにある全長27キロのLHCは、ヒッグス粒子という粒子を発見した装置です。この粒子は、それに連なるエネルギー場とともに、137億年前のビッグバン後の宇宙形成に重要な役割を果たすと考えられています。
CERNによると、LHCは2本のビームをぶつけ合い、特殊な装置で結果を記録することで機能するということです。
LHC内の2本のビームは、リングの周りの4箇所で衝突、つまり互いにぶつかるように作られています。これらの衝突地点には、4つの粒子検出器があります。それらは、ATLAS、CMS、ALICE、LHCbと呼ばれ ています。
ATLASとCMSは衝突地点全体を囲むように検出器が設置されている、とCERNのホームページには書かれています。LHCb実験では、前方粒子を研究するためにサブ検出器を使用します。これらは、衝突によって一方向に前方に投げ出された粒子です。最初のサブ検出器は衝突地点の近くにあり、他の検出器は20メートルおきに後に続きます。
LHCbのワーキンググループは、新しい種類の"pentaquark" "ペンタクォーク "と、史上初の "tetraquarks" "テトラクォーク "のペアを観測しました。この発見は、7月5日にCERNで発表され、LHCで発見された新しいハドロンのリストに3つのメンバーが追加されました。
この研究は、クォーク(素粒子の構成要素となっている粒子)がどのように結合して複合粒子を作るのか、物理学者がより良く理解するのに役立つでしょう。
クォークは通常、2個や3個のグループで結合して、atomic nuclei原子核を構成するprotons陽子やneutrons中性子のようなハドロンを形成する粒子です。
しかし、まれに4個や5個のクォークが結合して、4クォーク粒子や5クォーク粒子になることもあります。これらはテトラクォークやペンタクォークと呼ばれます。
LHCbの広報担当者であるクリス・パークス氏は、声明の中でこの新しい粒子について説明しています。
「新しい種類のテトラクォークとペンタクォークを発見し、その性質を測定することは、理論家がエキゾチックハドロンの統一モデルを開発するのに役立ちます...」Exoticエキゾチックとは、珍しいという意味の言葉です。
パークス氏は、これらのエキゾチックな粒子の正確な性質は不明であると述べています。彼は、この新しい発見は、すでに発見されているハドロン(素粒子のうち、強い相互作用をもつものの総称)を科学者がよりよく理解するのにも役立つだろうと付け加えました。
物理学者のニールス・チューニング氏は声明の中で、”慎重に研究すればするほど、より多くの種類のエキゾチックハドロンが見つかる”と述べています。
チューニング氏はさらに、「我々は、1950年代と同様の発見の時期を目撃しています... 」と付け加えました。その時期には、新しい素粒子が発見され、それが素粒子物理学についての新しい考え方につながっていました。