我思う故に我あり

日常で感じたこと、考えたことを綴ります。

農作物・肥料に新技術開発の波

自然農法の農家さんと契約して卵・野菜・味噌・コメなど毎月定期購入しています。アンチ化学肥料派です!!

土地汚染だけでなく身体を確実に蝕みます。限定的ですが、治療薬の抗生剤が効かない事態も起こっていルトニュースで聞いたことがあります。

(投資先としてもますます有望とのこと。。。。。ムムム)

またまた、非日常言語郡、

VOAで英語を学び、世界の農業を考えましょう!!

 

 

 

技術系企業による農作物の新技術開発(和訳)

Tech Companies Develop New Technologies for Crops

Feb 13,2022

learningenglish.voanews.com

 

テクノロジー企業が、微生物や海藻を使って作物を育てる農作物の開発に向けて、数億ドルの資金を調達しています。この動きは、肥料の価格が非常に高く、世界中で食料の生産方法に注目が集まっていることから起こりました。

 

 

Biostimulantsバイオスティミュラント

 

菌類やウイルスを含む微生物は、植物を虫や病気から守るための治療薬として長年利用されてきましたが、その結果はさまざまでした。しかし、作物の生産レベルを維持しながら作物をサポートするための自然な方法として、開発者はますます微生物を利用するようになってきています。

 

この新しい微生物肥料は、バイオスティミュラントとも呼ばれます。このような製品を使えば、農家は窒素–水路を汚染し、環境に影響を与えるガスである亜酸化窒素を発生させる可能性のある肥料、の使用量を減らすことができるでしょう。カナダは2030年までに肥料の排出量を削減したいと考えており、一方欧州連合は肥料の使用量を減らすことを目標としています。

 

デンマークに本社を置くNovozymes社は、生物学的農業製品の最大の販売会社の一つです。ある製品は、植物の根と一緒に成長する菌類を含み、作物の栄養分であるリン酸塩を土壌から放出します。ノルウェーYara International社は、海藻などをベースにしたbiostimulantsバイオスティミュラント(生物刺激剤)を販売しているといいます。

 

新興企業Pivot Bio社のもう一つの製品は、トウモロコシ、小麦、ソルガムなどの植物の根から糖を取り込み、窒素を作物の養分であるアンモニアに変える酵素を生成する微生物です。

 

カリフォルニアに本社を置く同社によると、農家は40万ヘクタール以上でこの製品を使用しているといいます。また、昨年は投資家から4億3,000万ドルを調達しています。

 

AgFunder(農業専門のクラウドファンヂングサイト)によると、2021年のバイオスティミュラントと作物制御製品への投資は、前年比2倍以上の7億7700万ドルに達したといいます。また、ラボバンクは30億ドルのバイオスティミュラント産業が今後5年間、毎年12~15%成長すると予想しています。

 

未規制の産業

 

微生物肥料はほとんど規制されておらず、作物の発育にどの程度効果があるのかについての研究もほとんど行われていません。また、誰もがバイオスティミュラントの効果を確信しているわけでもありません。

 

ミネソタ大学の土壌科学者ダニエル・カイザー氏は、過去2シーズンにわたりピボットのプロヴァン製品をテストしました。彼は、窒素肥料処理を減らした6つのエリアに使用しました。しかし、収量の向上が見られたのは1カ所だけでした。

 

「このような(バイオスティミュラント製品)の多くでは、科学的な原理はしっかりとしています。しかし、コンセプトから農場で使えるものにするのは、そこが問題なのです」と彼は言います。

 

現在、微生物肥料の有効性に関するデータの提供を企業に求めているのは、アメリカのごく一部の州だけです。また、米国環境保護庁は、公開レビューのためのガイダンス草案を発表したに過ぎません。ヨーロッパでは、EUが2022年7月からバイオスティミュラントのデータを要求する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

Tech Companies Develop New Technologies for Crops
AGRICULTURE-MICROBES/
 



Technology companies are raising hundreds of millions of dollars to develop farm products that use microbes and seaweed to grow crops. The move comes at a time when fertilizer prices are very high and increased attention is being paid to how food is produced around the world.

Biostimulants

Microbes, including fungi and viruses, have been available for years as treatments to protect plants from insects and disease, with mixed results. But developers are increasingly using them as natural ways to support crops while keeping up crop production levels.

The new microbial fertilizers are sometimes called biostimulants. Such products could help farmers use less nitrogen – a fertilizer that can pollute waterways and create nitrous oxide, a gas that has environmental effects. Canada wants to cut fertilizer emissions by 2030, while the European Union aims to reduce fertilizer usage.

Denmark-based Novozymes is one of the biggest sellers of biological agriculture products. One product contains a fungus that grows alongside plant roots and releases phosphate, a crop nutrient, from the soil. Yara International of Norway says its biostimulants are based on seaweed and other substances.

Another product from the startup Pivot Bio has microbes that take in sugar from the roots of corn, wheat, or sorghum plant, producing an enzyme that changes nitrogen to ammonia, a crop nutrient.

The California-based company says farmers use it on more than 400,000 hectares. It has also raised $430 million last year from investors.

AgFunder said investments in biostimulant and crop control products have more than doubled in 2021 from the previous year, to $777 million. And Rabobank expects the $3 billion biostimulants industry to grow by 12 to 15 percent each year over the next five years.

Unregulated industry

Microbial fertilizers are largely unregulated, with few studies on how effective they are at developing crops. And not everyone is convinced biostimulants work.

University of Minnesota soil scientist Daniel Kaiser tested Pivot's Proven product over the past two seasons. He used them on six areas with reduced nitrogen fertilizer treatments. But only one area showed an improved yield.

"With a lot of these (biostimulant products) the scientific principles are sound. But taking them from a concept to something that will work in the field, that's where they tend to fall apart," he said.

Currently, only a small number of American states require companies to supply data on the effectiveness of microbial fertilizers. And the U.S. Environmental Protection Agency has only issued draft guidance for public review. In Europe, the European Union will require data on biostimulants starting in July 2022.

 

Words in This Story

fertilizer – n. a substance (such as manure or a special chemical) that is added to soil to help the growth of plants

enzyme – n. a chemical substance in animals and plants that helps to cause natural processes (such as digestion)

unregulated -- adj. not subject to laws passed by the government about how something is done, made, processed, sold, etc.

yield – n. the amount of something that is produced by a plant, farm, etc.

principle – n. a basic truth or theory : an idea that forms the basis of something

concept – n. : an idea of what something is or how it works

 

 

 

 

 Biostimulantsバイオスティミュラントとは

agrijournal.jp

「バイオスティミュラント(Bio stimulants)」…直訳して「生体刺激資材」は、植物に対する非生物的ストレスを制御することにより気候や土壌のコンディションに起因する植物のダメージを軽減し、健全な植物を提供する新しい技術だ。

食料を安定生産するために、人類は、優秀な作物遺伝子資源の開発=育種を筆頭に、病害虫から植物を守る農薬、植物の栄養となる肥料、土壌の性質を変化させて農業生産に役立てる土壌改良材、といった技術を進化させてきた。バイオスティミュラントは、この何処の範疇にも収まらない新しい農業資材である。

バイオスティミュラントと農薬の違い                     

バイオスティミュラント=非生物的ストレスを緩和する

農薬=生物的ストレスを緩和する

バイオスティミュラントと肥料の違い

バイオスティミュラント=植物栄養素の取り込みを高める

肥料=植物に栄養を供給する

バイオスティミュラントの役割作物は遺伝的に、種の時点で収穫時の最大収穫量が決まっている。ところが、発芽時や、苗の時期、開花期、結実期、収穫直前などに、病気や害虫(生物的ストレス)高温や低温、物理的な被害(非生物的ストレス)、により、本来、収穫できるはずだった収量が減少して行く。このうちの「非生物的ストレス」による収量減少を軽減することが、バイオスティミュラントの役割である。発芽期から収穫に至るあらゆる過程で様々なストレスが存在するため、それに対応するために下記のように多種多様なバイオスティミュラントが開発されている。


バイオスティミュラントの本場
ヨーロッパの現状日本ではまだ馴染みが薄いバイオスティミュラントであるが、視野を世界に広げると、全く異なる様相を呈している。バイオスティミュラントの世界市場は2014年に1400億円に達しており、2021年には2900億円に拡大すると言われている。その先頭を行くのがヨーロッパ(EU)であり、ここ数年の年間成長率は10-12%で推移している。その背景には、自然素材や食品の廃棄物を有効活利用したり、減農薬栽培を試みるなどの社会背景も一因となっていると考えられる。一方で、EUにおいてもバイオスティミュラントの標準化・規格化はなされていないが、2022年5月から施行される新肥料法にはバイオスティミュラントや微生物資材についても包括的に記載され、施行後はCEマークをつけることが可能となる。これによりヨーロッパに市場では、より一層バイオスティミュラント市場の成長が期待されている。

CEマーク:商品がすべてのEU (欧州連合) 加盟国の基準を満たすものに付けられる基準適合マーク。

 


  
 

AgFunder

 

 

AgFunder

(以下上記URL和訳)

なぜFoodTechとAgTechなのか?

食習慣の変化、人口増加、気候変動、土壌の劣化に伴い、食品・農業産業はムーンショット級の難題に直面しています。アグリフードテックの起業家たちは、最先端のテクノロジーを活用し、これらの問題を解決するために立ち上がっています。植物性タンパク質、遺伝子編集、ドローン、屋内農業、衛星画像、精密農業、計算生物学など、創業者たちはテクノロジーによって食糧と農業のシステムに根本的な変革をもたらそうとしているのです。アグリフードテックへの投資は記録を更新し続けており、2020年には2012年の8倍以上となる310億ドルという驚異的な規模に達します。

なぜAgFunderなのか?

AgFunderは新しいタイプのベンチャーキャピタルです。

私たちのミッションは、食と農のシステムを急速に変化させる、大胆でインパクトのあるテクノロジーに投資することです。2013年に設立され、シリコンバレーに拠点を置くAgFunderは、世界で最も活発なフードテックおよびアグテックのベンチャーキャピタルの1つです。

私たちは、21世紀のベンチャーキャピタルを再考しています。私たちはオンラインで生まれ、私たちの出版物AFNで、85,000人以上の購読者のグローバルなエコシステムを構築してきました。これは、インパクトのある重要な企業の設立を支援する最も強力なネットワークの1つとなっています。

 農業専門のクラウドファンディングサイトAgFunder, 最初のプロジェクトOnFarmが資金募集に成功 | TechCrunch Japan

農業や農業関連の技術をクラウドファンディングで育てるAgFunderが、その最初のプロジェクト、農家のためにデータと分析を提供するOnFarmへの、資金募集を成功裡に完了した。OnFarmのCEO Lance Donnyによると、匿名の機関投資家1名を含む計6名の投資家が、同社の最初の資金調達ラウンドに対して80万ドルをコミットした。カリフォルニア州FresnoのOnFarmは、家族の家業であるぶどう農園で育ったDonnyの経験が着想のベースになっている。ソフトウェア企業で数年を過ごしたDonnyはその後農業へ回帰し、カリフォルニア州Oaklandで灌漑管理技術を売っているPureSenseCFOになった。  

 

 

SDGインパクトジャパンがAgFunderと協働でファンド組成


sustainablejapan.jp

【対談】SDGインパクトジャパンがAgFunderと協働でファンド組成。農業分野の可能性 1

 

AgFunderが、日本のチームとともに、アグリ及びフードテックに特化したベンチャー投資ファンドを、今年の秋頃に立ち上げることとなった。日本チームの「SDGインパクトジャパン」を率いるのは、国連機関でのキャリアも豊富な2人の人物だ。 一人目は、国連開発計画(UNDP)のブラッドリー・ブセット元技術・革新・持続可能な開発のためのグローバルテクノロジーセンター(GCTISD)ディレクター。もうひとりが、世界銀行笹川平和財団ファーストリテイリングで、インパクト投資やESGマネジメントを牽引してきた小木曽麻里氏だ。

 

ーAgFunder創業パートナーのマイケル・ディーン氏と、SDGインパクトジャパン(SIJ)のブラッドリー・ブセット氏と小木曽麻里氏、そして農林水産省での委員も務める当社CEO夫馬賢治との対談が掲載されています!!ぜひご一読を!!ー