世界で最も大気汚染が深刻な都市は?
地球の人口は2020年の時点でおよそ77億人。
そして、毎年およそ8300万人ずつ増加しています。
ラホールの大気汚染 は、自動車の排気ガスや工場からの汚染物質の放出が主因で、インドでも都市部は同様ですが、農村部では、秋から冬にかけて作物の籾殻などを畑で燃やすことの加え、インドの家庭用ストーブは、木片や乾燥させた葉や干し草、動物の糞などの混合物で、これが石炭の5倍の煙や汚染物質を発生させるようです。
パキスタン首相の環境顧問マリク・アミン・アスラムは、モニターに示される各国の大気質指数値を受け入れようとせず「ラホールの大気質指数はニューデリーよりはるかに良好だ」といっているようですよ!!。
〈参考〉
https://www2.jica.go.jp/ja/evaluation/pdf/2010_0511500_4_f.pdf
https://jp.globalvoices.org/2020/03/08/53625/
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パキスタンの都市、大気質ワーストワンにランクイン(和訳)
City in Pakistan Ranked Worst for Air Quality
March 14, 2023
パキスタン第二の都市、ラホール、が、2022年に世界で最も空気が汚染された都市に選ばれました。
空気清浄機を製造するスイスのIQAir社は、毎年世界の空気の質に関するレポートを発表しています。このレポートは、世界中の研究者や政府機関に認められています。
IQAirは、肺にダメージを与える空気中の粒子の存在に基づいて、大気汚染を測定しています。この粒子はPM2.5と呼ばれています。IQAirのレポートの測定値は、世界131カ国にある3万台の大気質モニターから得られています。
2022年、ラホールは1立方メートルあたり97.4マイクログラムのPM2.5を観測しました。2021年の86.5から上昇しました。中国のホータン(和田)市は94.3マイクログラムで2位でした。
次にランクインしたのはインドの2都市:デリー郊外にあるワディビとデリーです。これらの都市は、どちらも92マイクログラム以上を計測しています。
世界保健機関(WHO)は、都市のPM2.5の最大測定値は1立方メートルあたりわずか5マイクログラムであるべきだと述べています。つまり、IQAirのリストにある最も汚染された都市は、許容レベルの18倍から20倍もあることになります。
また、IQAirは2022年にアフリカのチャドを世界で最も汚染された国として発表しました。チャドの平均測定値は89.7でした。イラクは80.1で2位でした。パキスタンは3位、バーレーンは4位でした。
2021年、最も汚染された国はバングラデシュでした。2022年には5位に下がりました。
インドとパキスタンは、中央アジアと南アジアの国々の中で最も空気の質が悪い国でした。中央アジアと南アジアに住む人々の60%は、空気の質が極端に悪い地域に住んでいると報告されています。
また、IQAirは、世界の人々の10パーセントが、空気の質によって健康を脅かされる場所に住んでいると報告、指摘しています。
太平洋に面した米国領グアムは、どの国よりも空気がきれいであるとIQAirは述べています。首都としては、オーストラリアのキャンベラが最も空気がきれいな都市としてランクインしました。