チャイナタウン
”Anti-Asian " この一言が表すものはなんでしょうか?
中国人、韓国人、台湾人そして日本人は外国人からは区別がつかないでしょう。私たちも自身もです。言葉を発しなければ、隣の座席の人が持つパスポートでしか判断できません。
情報統制されている国民の海外進出には、少なからずなんらかの違和感を覚えますが、一括りにされると悲しくなるのはどの国の人も同じでしょう!!
皆アイデンティティーを持っているからです。
VOAで英語を学びましょう!!
パンデミック、反アジアの暴力を乗り越え、チャイナタウンが帰ってきた(和訳)
Chinatown Returns after Pandemic, Anti-Asian Violence
June 04,2022
チャイナタウンとは、中国本土以外の都市にある、多くの中国人が住む地域のことです。
北米のチャイナタウンでは、文化・芸術団体が長年にわたり、こうしたコミュニティへの関心を高めるための活動を続けてきました。しかし、アジア系コミュニティは最近、パンデミックによる閉鎖とアジア人に対する人種差別的な攻撃の増加という2つの大きな問題に直面しています。
しかし、チャイナタウンがコミュニティや文化の場として復活するためには、そうした辛い経験も重要なのです。
また、都市や企業、中国系コミュニティ以外の若いアジア人からのビジネスやイベントへの関心も高まっています。ウェルズ・ファーゴ銀行は最近、チャイナタウンメディア&アートコラボレーションと協力して、サンフランシスコの壁画”ヒーローズ”を制作しました。この壁画には、地元コミュニティにとって重要な12人のアジア系アメリカ人と太平洋諸島出身者が描かれています。
サンフランシスコ中国文化センターのエグゼクティブ・ディレクター、ジェニー・レオン氏は、”反アジアの憎悪に対処し、アジア系アメリカ人の声を高揚させたい”というのが皆の願いだったと言います。
「チャイナタウンの見え方は、観光客向けの一種のアトラクションやファンタジーとして持ち込まれたものです。」とレオン氏は言います。「それは決してコミュニティの視点や声を称えるためのものではありません。」
ニューヨークのチャイナタウンでは、来月から5つのサマーナイトマーケットの第一弾が始まります。これは Think!Chinatownにとってこれまでで最大のイベントとなります。5年前にオープンしたこの非営利団体は、これまでアーティスト・イン・レジデンス・プログラムやオーラル・ヒストリーのようなプロジェクトを手がけてきました。しかし、”私たちはただ一緒にいる必要がある”という集団的な感覚がある、とThink!Chinatownのディレクターであるイン・コン氏は言います。
ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのチャイナタウンでは、パンデミックにより、破壊行為や落書きなどの犯罪の継続的な問題が悪化しています。しかし、昨年中に、COVID-19以前に計画されていた文化プロジェクトを開始することができました。
先月は、チャイナタウン壁画プロジェクトが地元のアーティストによって描かれた数枚の壁画を展示しました。11月には、チャイナタウン・ストーリーテリング・センターがオープンしました。
このセンターを管理するバンクーバー・チャイナタウン財団の代表、キャロル・リー氏は、「(パンデミックに関係なく)いずれにせよ、私たちはこれを行ったでしょう。」と話します。「でもね、ある意味、より必要なことだから、より目的があるように感じられるのです。」
チャイナタウンは全米で50ヶ所弱ありますが、中にはもっと活発なところもあります。チャイナタウンの多くは、19世紀に中国人労働者が流入してできたものです。労働者たちは、他の場所では差別されていたため、そこに住むことが多かったのです。
労働者たちは、台所やバスルームを共有するシングル・ルーム・ハウジング、SROs、に住んでいたと、ハーベイ・ドン氏は言います。彼はカリフォルニア大学バークレー校の民族学とアジア系アメリカ人研究の教授です。チャイナタウンに住む多くの中国系アメリカ人や移民は、今でもそのようなユニットに住んでいます。
また、チャイナタウンでは多くの開発が行われてきました。例えば、サンフランシスコではSROsが売却され、シアトルでは鉄道路線の拡張によりチャイナタウンが縮小されました。他の場所のチャイナタウンも、ジェントリフィケーションのために非常に小さくなったり、消滅してしまったりしています。Gentrificationジェントリフィケーションとは、富裕層にとってより魅力的な場所にすることで、その場所を変えていくことです。
しかし、芸術や文化の支援者たちは、チャイナタウンのプロジェクトを進め続けています。
サンフランシスコのChinatown Media & Arts Collaborativeは、2650万ドルをかけて、2025年にオープン予定のメディア・アートセンターEdge on the Squareの設計を進めています。ニューヨークでは、Think!Chinatownが、アートショーや料理教室のためのキッチン付きスペースの開設を計画しています。
チャイナタウンの内外でアジア系アメリカ人のつながりを維持することが目的です。
「チャイナタウンに集まる理由は、文化的なつながりです。」とコン氏は言います。「それはチャイナタウンの魂です。そして、私たちはそれを守り続け、成長させる必要があるのです。」