長生きすることとは?
いつも考えるテーマです。
医学の力により人はより長生きできるようになりました。
長生きすることが幸せか・・・
私は遺言として伝えています。不必要な延命措置はするな。施設に入れるようになった時に、もし生命を選択できる世の中になっていたら、私は終わりを選択する。(個人見解にて、ご容赦を)
⬇️by Eizai
VOAで英語を学びましょう!!
※どなたかこの映画のタイトルをご存知ありませんか?
とある海外の認知症施設が舞台の実話です。長年研究してきた薬をいよいよ試すことを患者さんに承諾を得て、投薬します。つぎの日、すべての人が以前の認知機能を取り戻し、夜にはダンスパーティーをします。しかしそれはたった1日だけの奇跡でした。ーという内容です。(発症する20年前から認知機能が衰えているそうですから、私もすでに発症しているのかもしれませんね。)
アルツハイマー型認知症の進行を抑制する実験薬(和訳)
Experimental Drug Slows Decline among Alzheimer’s Patients
September 28, 2022
製薬会社のバイオジェン社とエーザイ社は、両社が行った大規模なヒト試験で、実験薬レカネマブがアルツハイマー病の進行を遅らせることが示されたと言います。
Biogen:アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置く製薬会社
Eisai :東京都文京区小石川に本社を置く日本の大手製薬会社
この結果は、アルツハイマー病の効果的な治療法を見つけるための実験が失敗した分野では珍しい勝利を意味するかもしれません。
両社によれば、初期の段階で、この治療薬はプラセボ、不活性物質、と比較して、認知機能の低下を27%抑制したとのことです。18ヶ月に及ぶこの研究には、1,800人の被験者が参加しました。全員が初期段階のアルツハイマー病であることが確認されていました。患者さんたちは、精神的な衰えと、服を着たり食事をしたりといった日常生活の能力を測定されました。
ジェフ・カミングス博士は、ネバダ大学ラスベガス校の変格的脳神経科学のためのChambers-Grundy Centerのディレクターです。専門家はロイターに対し、「もし病気をほぼ30%遅らせることができるなら、それは素晴らしいことです」 と語ります。
※Chambers-Grundy Center for Transformative Neuroscience
https://www.unlv.edu/brainhealth/chambers-grundy-center
2020 年、Joy Chambers-Grundy は、600 万ドルを寄付して、UNLVの統合健康科学部の脳の健康学部に、変革的神経科学のための Chambers Grundy センターを設立しました。Chambers-Grundy Center for Transformative Neuroscience は、アルツハイマー病やその他の脳障害の医薬品開発の研究に関する研究と学習の機会のための学術プラットフォームを提供します。これには、神経変性疾患の臨床試験における新しい治療法、試験デザイン、およびバイオマーカーを追跡するための臨床試験観測所が含まれています。
専門家のロナルド・ピーターセン氏も、この研究成果を高く評価しています。「大きな効果ではありませんが、ポジティブな効果です 」と彼は言っています。ピーターソン氏は、ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨークリニック・アルツハイマー病研究センターを指導しています。
アルツハイマー病協会からの声明では、今回の発見は、病気の原因の治療の可能性について、これまでで最も希望に満ちたものであると述べています。
エーザイは、11月下旬に本試験の全結果について説明する予定であると述べています。また、研究結果を医学雑誌に発表する予定です。そして、同社は、来年初頭までに米国、日本、欧州での早期承認取得を目指すと述べています。
アルツハイマー型とは?
世界保健機関は、全世界で5,000万人が認知症であると推定しています。アルツハイマー型症は、認知症患者の60~70%の原因であると考えられています。アルツハイマー型は、記憶、推論、コミュニケーション、基本的な日常業務に必要な脳の領域をゆっくりと攻撃していきます。この病気には治療法が確立されていません。また、長年にわたって販売されている治療薬は、症状に対処するだけのものです。
昨年、バイオジェン社のアドヘルムは、20年ぶりに登場したアルツハイマー病の新薬となりました。有効性の根拠が乏しく、価格も高いため、医師や保険会社は患者にこの治療薬を投与していません。
βアミロイド蛋白はアルツハイマー病の発症に関与しています。レカネマブもアドヘルムも、このタンパク質を脳から除去することを目的としています。しかし、レカネマブは、脳に硬いカバーを形成する前にタンパク質を除去しようとします。
もう一つの製薬会社、イーライ・リリー社は、このタンパク質を標的としたドナネマブという治療薬を開発していると言います。
アルツハイマー病の進行を遅らせるための競争は、この病気にかかっているアメリカ人の数が2050年までに倍増して1300万人になると予想されていることを受けて行われている、とアルツハイマー病協会が述べました。
国際アルツハイマー病協会は、もし有効な治療法が見つからなければ、世界中で、2050年までに1億人をはるかに超える患者が発生する可能性があると述べています。