マンモスを食肉に!!
温暖化により、食料事情は深刻さが増していくことは明らかです。
そして、家畜からの排出物は世界の温室効果ガス排出量の14.5%に相当するそうです。
出典:FAO Livestock solutions for climate change
https://www.fao.org/3/I8098EN/i8098en.pdf
国家安全保障の観点からも、自国の自給率を上げて、気候変動に対処する為代替肉、培養肉の検討はすぐ進めなければならない課題ではないかと思います。
VOAで英語を学びましょう!!
オーストラリア企業、絶滅マンモスを実験用食肉に使用(和訳)
Australian Company Uses Extinct Mammoth for Lab-grown Meat
March 31, 2023
オーストラリアの企業が、extinct絶滅動物であるウーリーマンモスの遺伝子情報を使って、実験室で育てた肉を作りました。
同社はオランダの科学館でこの作品を発表しました。エイプリルフールとして知られる4月1日の数日前のことです。
「これはエイプリルフールのジョークではありません」と、オーストラリアのVow社の創業者であるティム・ノークスミス氏は言います。「これは本当のinnovation新考案だです。」
※Vow:Head Office H.P.An
https://www.vowfood.com/what-we-do
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ラボで育てられた肉は、培養肉やセルベースミートとも呼ばれ、動物の細胞から作られ、ラボで培養されます。生産するために動物を殺す必要はありません。培養肉の支持者たちは、動物にとってだけでなく、環境にとっても良いことだと言っています。
Vowという会社は、マンモスと、マンモスの近縁種であるアフリカゾウの遺伝情報を組み合わせました。そして、その情報を羊の筋肉細胞に入れました。研究室では、ミートボールを作るのに十分な数になるまで、細胞は増えました。
世界では100社以上の企業が培養肉製品の開発に取り組んでいます。
専門家によると、この技術が一般的になれば、将来的に食肉生産が環境に与える影響を大きく軽減できる可能性があると言います。現在、世界中で数十億ヘクタールの土地が食肉生産に使用されています。
人間が食べるための培養肉を承認した国は、今のところシンガポールだけです。Vowは、この国で最初の製品であるニホンウズラの培養肉を今年後半に販売したいと考えています。
Vowは、このマンモスミートボールを生産する予定はありません。その代わりに、同社は、注目を集め、食肉の未来について人々に語ってもらうためにこの製品を作りました。
「我々は、食の未来について、人々を興奮させたかったのです…ユニークでより良いものがあるということを… そして、マンモスは会話のきっかけになると考えました」と、ノークスミス氏はAP通信に語っています。
セレン・ケル氏は、植物や細胞由来の食品を推進する非営利団体Good Food Instituteの科学技術マネージャーを務めています。ケル氏によれば、企業は通常、家畜や魚介類の細胞を使って培養肉を開発するとのことです。彼女は、実験室で育てれた肉は、畜産による排出を削減し、世界の肉に対する需要を満たすことができると指摘しています。
オランダで公開された大きなミートボールは、あくまで見せ物で食べるものではありませ。しかし、そのミートボールは調理されており、人々はその匂いを嗅ぐことができました。ノークスミス氏は、その場にいた人たちが、同社が生産した別の培養品であるクロコダイルのようなにおいがすると言ったと言います。
さらに、何千年も前に絶滅した動物の匂いを嗅ぐことを考えると、“fascinating” 魅力的だ”と彼は付け加えます。