我思う故に我あり

日常で感じたこと、考えたことを綴ります。

量子コンピューター戦争時代へ突入

1と0を同時に表すことができる量子ビットの世界。全く知らない分野ですが、ドキドキとワクワクを感じます。

すでに世界各国が主導権争いを始めているのです!!

 

今回のVOA量子ビットの世界を聞きましょう!!

英語を学び、知識をひろげよう!

Here we go!!

 

 

 

 

IBM、新しい量子プロセッサーでより高速なコンピューターを実現すると発表

IBM Says New Quantum Processor Could Make Faster Computers

November 18, 2021

learningenglish.voanews.com

 アメリカのテクノロジー企業IBMは、新しい非常に強力なquantum量子コンピューター・プロセッサーを設計したと発表しました。

IBM社の首脳陣は月曜日にこの発表を行いました。このプロセッサー(チップ)は、今後2年以内に、量子システムが従来のコンピュータシステムよりも優れた性能を発揮するようになるだろうと述べています。

量子コンピューターは、量子物理学を利用して、困難な計算タスクを実行します。

IBM社によると、Eagleコンピューティングチップには127qubits量子ビットが搭載されているといいます。量子ビットとは、量子情報の基本的な尺度です。従来のコンピュータは、1か0のどちらかを表すビット情報を使って動作しますが、量子ビットは1と0を同時に表すことができます。

量子ビットは、量子コンピューターを通常のコンピューターよりもはるかに速く動作させることができます。しかし、量子コンピューターを作るのは非常に難しく、正常に動作するためには非常に低い温度が必要です。IBM社によると、同社の新しいEagleチップは、100量子ビット以上を持つ最初のものだといいます。

IBM社は、イーグル・チップの構築で学んだ新しい冷蔵・制御システムの方法は、将来、より多くの量子ビットを持つチップの製造に役立つだろうと述べています。同社は、2022年に433量子ビットのOspreyチップ、1,121量子ビットのCondorチップを計画しているといいます。

数年後には、"量子アドバンテージ "と呼ばれる状態に近づくといいます。それは、量子コンピュータが従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮すると期待されるときです。

Darío Gil ダリオ・ギル氏は、IBMの副社長であり、研究部門を率いています。同氏は、量子コンピューターが従来のコンピューターを一気に置き換えることはないと述べています。将来的には、コンピュータプログラムの一部が従来型のチップで動作し、一部が量子チップで動作するようになり、それぞれのタスクに最適な方が採用されると考えています。

「今後2、3年のうちに、実用的な価値を持つ量子的な優位性を実証できるようになると信じています。それが私たちの目標です」とギル氏は述べています。



 

IBM Says New Quantum Processor Could Make Faster Computers
This Feb. 27, 2018, photo shows a seven cubit quantum device is seen at the IBM Thomas J. Watson Research Center in Yorktown Heights, New York.
 

The American technology company IBM says that it has designed a new, very powerful quantum computer processor.

The company’s leaders made the announcement Monday. They said the processor, or chip, will lead to quantum systems performing better than traditional computer systems at some tasks within the next two years.

Quantum computers use quantum physics to perform difficult computing tasks.

IBM said that its Eagle computing chip has 127 qubits. A qubit is a basic measure of quantum information. Traditional computers work using bits of information that represent either 1 or 0. But qubits can be 1 and 0 at the same time.

Qubits could make quantum computers work much faster than normal computers. But they are very difficult to build and require extremely low temperatures to work correctly. IBM said that its new Eagle chip is the first to have more than 100 qubits.

IBM said new refrigeration and control system methods that it learned building the Eagle chip will help produce chips with more qubits in the future. The company said it plans an Osprey chip in 2022 with 433 qubits and a Condor chip with 1,121 qubits.

In a few years, the company said it will be close to what is called the "quantum advantage." That is when quantum computers are expected to perform better than traditional computers.

Darío Gil is a vice president at IBM and leads its research division. He said that quantum computers will not replace traditional computers all at once. In the future, he thinks some parts of computer programs will work on traditional chips and some parts will work on quantum chips, whichever works best for each task.

"We believe that we will be able to reach a demonstration of quantum advantage — something that can have practical value — within the next couple of years. That is our quest," Gil said.

 

 

 

 

Words in This Story

 

task— n. a piece of work that has been given to someone or something; a job that must be done

refrigeration — n. to put or keep something in a refrigerator, a device that keeps things at a low temperature

advantage — n. a good or desirable quality; a gain

practical — adj. relating to what is real rather than to what is possible or imagined

quest — n. a long and difficult effort to find something

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

量子コンピューターとは

www3.nhk.or.jp

(以下、抜粋引用)

静寂のコンピュータールーム

 

静寂のコンピュータールーム神奈川県川崎市の「かわさき新産業創造センター」

 量子コンピューターは高さ3メートルほどの筒状のマシン。音はほとんどせず、チカチカ光が点滅することもなく、24時間休みなく稼働しているが、動いているというよりは、静かにそこに「いる」といった印象。IBMアメリカ以外で設置しているのは、ドイツと日本だけ。

マシンの内部はまるでシャンデリア
マシンの内部は、実は大半が特殊な金属製の冷却装置。          

その先端に頭脳にあたる演算装置(プロセッサー)は、なんとアメリカの1セント硬貨ほどの大きさ。それをマイナス273度に冷やして電気抵抗のない 
伝導の状態を作り出し、量子力学という物理法則をつかって計算を行う。  
理想的なコンピューターができるには、10年、20年単位の時間が必要  
とみられています。                           

 

“量子大競争”                             量子コンピューターは、ほかにもグーグル、マイクロソフト、中国のアリババ、カナダのベンチャー・DーWave Systemsなどのメーカーや大学が入り乱れてさまざまなタイプの研究・開発が進んでいます。             
国レベルの競争も激しく、アメリカ、中国が相次いで量子技術を国家プロジェクトに位置づけて1000億円を超える巨額の投資を決定。日本も2021年1月に内閣府を中心に「量子技術イノベーション戦略」をまとめ、本腰を入れはじめました。東芝、日立、NEC富士通なども、それぞれ得意分野を持って存在感を示しています。                         

 

 

 
Q-STAR始動

robotstart.info

 

2021年5月31日に発足した「量子技術による新産業創出協議会」設立発起人会は9月1日、設立会員24社による総会の承認を得て正式に設立、略称を「Q-STAR」(キュースター)とすることを発表した。発起人会社は11社、設立会員は24社で、これから参加企業を募集し、早期に100社以上を目指す考えだ。
量子時代の到来の足音が聞こえてきた。日本は材料、デバイス、計測技術、コンピュータ、通信、シミュレーションなど、量子の要素技術において技術の優位性を生かし、サービスの提供等を通して新産業を創出することを目指す。グローバルで確固たる「量子技術イノベーション立国」を目指し、Q-STARはグローバルでリーダーシップを発揮し、新時代における科学技術の発展に資する活動を推進、「量子技術イノベーション立国」の実現に貢献する。その上で日本の産業の振興と国際競争力の強化を図る。