イスラム教における大きな祭典Eid ul-Adha!!
2022年は7月10日(日)。
Eid(イード)とはアラビア語で「祭り」を、ul-Adha(ムバラク)は「犠牲にすること」を意味するそうです。
インドネシアの口蹄疫、イード祭に影響か(和訳)
Foot and Mouth Disease in Indonesia Could Affect Eid Festival
July 09, 2022
インドネシアで口蹄疫が発生し、同国のイード・アル・アドハー祭に支障をきたす恐れがあります。
この祭りは、イスラム教の祝日であるイード・アル・アドハーに行われるものです。預言者アブラハムと、彼が息子を犠牲にすることを望んだことを祝う祭りです。イスラム教徒はしばしば羊、牛、ヤギを殺してこの祭りを祝い、動物の肉の一部は貧しい人々に与えられます。
動物を病気にする口蹄疫は、農業や食料生産者にとって大きな脅威です。
※口蹄疫とは:口蹄疫ウイルスが原因で、偶蹄類の家畜(牛、豚、山羊、緬羊、水牛など)や野生動物(ラクダやシカなど)がかかる病気です。口蹄疫に感染すると、発熱したり、口の中や蹄の付け根などに水ぶくれができたりするなどの症状がみられます。口蹄疫にかかると、子牛や子豚では死亡することもありますが、成長した家畜では死亡率が数%程度といわれています。しかし、偶蹄類動物に対するウイルスの伝播力が非常に強いので、他の偶蹄類動物へうつさないようにするための措置が必要です。
症状:39.0℃以上の発熱及び泡沫性流涎、跛行、起立不能、泌乳量の大幅な低下又は泌乳の停止があり、かつ、その口腔内、口唇、鼻腔内、鼻部、蹄部、乳頭又は乳房(以下「口腔内等」という。)に水疱、びらん、潰瘍又は瘢痕(外傷に起因するものを除く。以下「水疱等」という。)があること(鹿にあっては、39.0℃以上の発熱があり、かつ、その口腔内等に水疱等があること)。
長崎県H.P.より
今年のイード・アル=アドハー祭は7月9日に行われます。しかし、動物商は口蹄疫の存在により、今年は売り上げが減少していると報告しています。
この病気は、牛、羊、ヤギ、豚などの動物の間で急速に広がる可能性があります。動物にとっては致命的ですが、口蹄疫は一般的に人間の健康を脅かすものではないと考えられています。
「今年は我々にとって損失の年です。」と西ジャワの商人であるジャマール・ルレイさんは言います。彼はロイター通信に、今年は50頭の牛しか売れなかったと語っていました。「コロナ以前は330頭まで売れましたが、コロナ中は170頭程度でした...。今年は売り上げが激減しています。」
インドネシアは、5月に始まった流行を抑えるために、全国的な動物ワクチン接種プログラムを開始しました。
インドネシアの21の州で317,000頭以上の動物が感染しています。政府の記録は、病気の蔓延を抑えるために3,400頭以上の動物が殺処分されたと示しています。
ムハンマド・フセイン・アル・バナ氏はジャカルタの家畜商です。彼はロイターに対し、「人々の犠牲に対する熱意は衰えていないが、(動物の)健康状態についてはより心配しています。 」と語っています。
前回の発生まで、インドネシアは1986年以来、口蹄疫の発生がありませんでした。
ジャカルタのバイヤー、イスカンダル・サプトラ氏は、それでもリスクを負う覚悟があると言います。「最終的には消費者の決定です。」と彼は言う。しかし、彼は、"ここで売られている牛は安全で健康だと思いますよ。」 と付け加えます。