ロシア：マリウポリ工場で約１０００人のウクライナ兵が投降（和訳）

Russia: Nearly １,０００ Ukraine Soldiers Surrender at Mariupol Factory

May 18, 2022

ロシアは、マリウポルの大規模な鉄鋼工場を防衛していた約１,０００人のウクライナ軍が降伏したと発表しました。

戦略的な港湾都市をめぐる戦いが終わったと思われた水曜日に、この発表がありました。

ウクライナは、この行動を降伏と呼ぶことを拒否しています。この工場は戦争中、ウクライナの抵抗のシンボルでした。

アゾフスタル工場を守っている残りの兵士がどうなるかは不明です。ウクライナは捕虜交換を希望していますが、ロシアは一部の兵士を戦争犯罪として調査する可能性があると述べています。

両陣営は、戦争で最も重要かつ致命的な戦いの１つであったことから、プロパガンダの勝利を得ようとしています。

「解釈は一つしかない。アゾフスタルに立てこもった部隊が武器を捨てて降伏したのだ」と、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は水曜日に述べています。

ロシア国防省のビデオには、ウクライナ軍が負傷者を運び出し、武器がないかチェックする様子が映っていました。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にとって、戦争はうまくいっていません。戦争初期に首都キエフの攻略に失敗した後、プーチン軍は撤退しました。戦争犯罪の可能性が暴露され、怒りが広がり、戦争に対する欧米の反発が強まっています。

ウクライナはすでに兵士を戦争犯罪で裁き始めています。第一審では、ロシア兵がウクライナ人殺害の罪を認めました。彼は最高で終身刑に処されます。

プーチン氏は現在、ドンバスと呼ばれるウクライナ東部の工業地帯を攻略することを望んでいます。しかし、ロシア軍は進展していません。

また、スウェーデンとフィンランドがNATOの軍事同盟への加盟を決定しています。フィンランドとスウェーデンは数カ月以内に加盟する可能性があります。しかし、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、彼らの受け入れを阻止すると脅しています。３０カ国からなる同盟の他の加盟国も、早急に動き出したいと考えています。

ロシアがマリウポルの占領を宣言するためには、工場だけが残されました。マリウポルは、２０１４年にウクライナから奪取したクリミア半島への陸橋をロシアに与えることになります。また、ロシア軍がウクライナの東部と南部での戦いに全力を注ぐことができるようになります。

ウクライナにとって、工場の明け渡しは、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の政府に、工場の軍隊は放棄されたと主張する余地を残すことになるかもしれません。ゼレンスキー大統領は、この部隊を英雄と呼んでいました。

「不満の声やウクライナ兵を裏切ったという非難があります」とヴォロディミル・フェセンコ氏は言います。彼は、キエフの研究団体ペンタの代表です。

また、彼は捕虜交換は実現しないかもしれないと警告しています。

ロシアは、ウクライナ兵の中から”民族主義者を特定”し、彼らが民間人に対する犯罪に関与していたかどうかを判断しようとする、と言います。ロシア政府トップの弁護士は、ウクライナのアゾフ連隊をテロ組織として指定するよう同国の最高裁判所に要請しました。彼らはアゾフスタル工場を防衛した部隊の中にいました。

アゾフ連隊の兵士の一部は、ロシアが支援する分離主義者が支配する地域の旧刑務所コロニーに連行されました。彼らの法的状況は明らかではありません。

ロシアは戦争初期にマリウポルを標的にしました。街は大きく破壊され、ウクライナによると、そこで２万人以上の市民が殺されたと言います。攻撃中、ロシア軍は病院に致命的な空爆を行いました。また、民間人が避難していた劇場も空爆されました。